自動車保険の免責に要注意！！！

自動車保険の約款には、保険の内容が詳しく記載してある
分厚いしおりのようなもので、その中に、
保険会社が保険金を支払うものと支払わないものが明確に記述されています。

保険には保険会社の責任を免除する「免責」というものがあります。
例えば自動車保険の場合、免責金額が１０万円の自動車保険に加入していて、
万が一、事故で車がダメージを受けた時、
その修理代金が１０万円未満であれば保険会社は保険料を支払いません、
というような決まりです。

自動車保険に関しては、車両保険を契約した場合に
この免責が重要なポイントになってきます。

車両保険の免責の金額によって、保険料が変わってくるのです。
また、自動車保険では、車両保険を除き、
次のような事例の場合には保険会社が保険金を支払わなくてもいいという免責があります。

１．無免許運転・酒酔い運転・麻薬の使用などによって、
　正常な運転ができない恐れがある状態で運転中における事故で、
　自分のクルマに生じた損害や運転者自身の傷害については、
　自損事故保険、無保険車保険、搭乗者傷害保険、車両保険は適用されません。

２．自動車の所有者の許可を得ずに運転した場合に生じた損害や傷害については、
　自損事故保険、無保険者保険、搭乗者傷害保険は適用されません。

３．父母・配偶者・子供に対する賠償損害については、対人賠償保険、
　対物賠償保険は適用されません。

４．被保険者の管理下にある受託物に対してはそれが他人の財物であっても、
　　対物賠償保険は支払われません。

５．地震・噴火・台風・洪水・高潮・津波による損害については、
　対人賠償保険、対物賠償保険、無保険車傷害保険は対象になりません。

６．地震・噴火・津波による損害や傷害については、自損事故保険、
　搭乗者傷害保険、車両保険は対象になりません。

上記の他、運転者家族限定割引を付けている場合、
家族以外の人が運転しているときの事故については保険金が支払われない
といった免責もあります。

自動車保険の約款は、細かい字で分かりにくい文章ですが、
保険に加入しているからと安心せず、
こういった免責要件について面倒がらずに目を通しておく事をお勧めします。

また、保険会社や契約する保険によって免責事項はいろいろと変わってきます。
ホームページなどでも記載されていると思いますので、そちらも参考にしましょう。